琉球三都 2008 ~ (1) 那覇 [沖縄紀行]
沖縄に行ったら、どんな写真を撮ってやろうか。エメラルドグリーンの海、青い空。いや、私にはやはり街撮りだ。しかも、季節はオフ・シーズン。ならば、オバアたちのしわくちゃの笑顔か、はたまた子供達の屈託のない笑顔か。赤瓦の家が残る、懐かしいような町角。ほのかに感じる南国の薫り。マチグワーの賑わい。そこで、明るく、やさしくも、たくましい、ウチナンチュたちの生き様を激写するのだ。
・・・行く前は、そんなことを考えていた。
出来上がった写真を見たら、そんなものはなにひとつ映っていなかった。それどころか、私がいまだかつて撮ったことのないような、妙な写真ばかりだった。人の姿がほとんどない。
私の見るところ、沖縄の男たちはなんだか怠け者が多く、女たちはよそよそしかった。街並みは決して絵になるところではなかったし、市場は、間延びしてさびれていた。
どうしたことだろうか。私は、南国の熱病か何かに冒されて、幻影でも見ていたのだろうか。
だがともかくも、これが私の見た沖縄なのだ。
季節が悪かったという人がいるかもしれない。那覇や首里ではなく、離島へ行けばよかったという人がいるかもしれない。しかし、そこでも私は、同じような写真を撮ってしまいそうな気がする。
この生ぬるく、けだるい空気と、おどろおどろしい自然と歴史の中で、声をひそめ、這うように生きてきた、この地の人々の影絵を。
首里編はこちら → http://club-carousel.blog.so-net.ne.jp/2013-04-13
コザ編はこちら → http://club-carousel.blog.so-net.ne.jp/2013-04-14
◎今回の宿
<沖縄第一ホテル>
那覇の街はずれにある、知る人ぞ知る穴場かつ、名物ホテル。「第一ホテル」とは言いながら木造二階建てで、部屋数は10室にも満たず、どのガイドブックにも載っていないが、創業60年の老舗ホテルであり、岡本太郎やら大江健三郎やらも宿泊していた。
なお、このホテルに宿泊せずとも、沖縄の自然食がこれでもかというほど味わえる3150円(!)の朝食だけは食べたことがあるという方は少なくないだろう。
沖縄の戦後を見続けてきたこのホテルは、2010年末、その長い歴史を閉じた。
写真にも写っている女将さんは、取材に対し移転してリニューアルオープンすると話しているそうだ。
<壺屋ガーデンハウス>
かつては沖縄を代表する焼き物の町、今は静かな住宅地となっている壺屋地区に2006年オープンしたマンションタイプの宿。新しく清潔というだけでなく隅々に沖縄ならではの美意識が感じられ、非常に居心地の良い宿であった。また、住宅街にある低層マンションという雰囲気は、那覇に「暮らす」気分を十分に演出してくれた。
誰にでもお勧めできる、秀逸な宿である。
・・・行く前は、そんなことを考えていた。
出来上がった写真を見たら、そんなものはなにひとつ映っていなかった。それどころか、私がいまだかつて撮ったことのないような、妙な写真ばかりだった。人の姿がほとんどない。
私の見るところ、沖縄の男たちはなんだか怠け者が多く、女たちはよそよそしかった。街並みは決して絵になるところではなかったし、市場は、間延びしてさびれていた。
どうしたことだろうか。私は、南国の熱病か何かに冒されて、幻影でも見ていたのだろうか。
だがともかくも、これが私の見た沖縄なのだ。
那覇 牧志
那覇 安里(沖縄第一ホテル)
那覇 牧志
那覇 久茂地
那覇 牧志(桜坂地区)
那覇 牧志(桜坂地区)
那覇 牧志(桜坂地区)
那覇 牧志(桜坂地区)
那覇 松尾(浮島地区)
那覇 松尾(浮島地区)
那覇 牧志(平和通り)
那覇 安里(栄町市場)
那覇 牧志
那覇 通堂
那覇 安里
那覇 真嘉比(おもろまち駅)
那覇 牧志(水上市場)
那覇 牧志(牧志公設市場)
那覇 牧志
那覇 牧志
那覇 壺屋
那覇 壺屋
那覇 壺屋
那覇 壺屋(南窯)
那覇 牧志
那覇 樋川(農連市場)
那覇 樋川(農連市場)
那覇 樋川(農連市場)
那覇 樋川(農連市場)
那覇 久茂地(国際通り)
那覇 牧志
那覇 牧志
季節が悪かったという人がいるかもしれない。那覇や首里ではなく、離島へ行けばよかったという人がいるかもしれない。しかし、そこでも私は、同じような写真を撮ってしまいそうな気がする。
この生ぬるく、けだるい空気と、おどろおどろしい自然と歴史の中で、声をひそめ、這うように生きてきた、この地の人々の影絵を。
首里編はこちら → http://club-carousel.blog.so-net.ne.jp/2013-04-13
コザ編はこちら → http://club-carousel.blog.so-net.ne.jp/2013-04-14
撮影 2008年2月(那覇・首里)
本文 2008年9月
本文 2008年9月
◎今回の宿
<沖縄第一ホテル>
那覇の街はずれにある、知る人ぞ知る穴場かつ、名物ホテル。「第一ホテル」とは言いながら木造二階建てで、部屋数は10室にも満たず、どのガイドブックにも載っていないが、創業60年の老舗ホテルであり、岡本太郎やら大江健三郎やらも宿泊していた。
なお、このホテルに宿泊せずとも、沖縄の自然食がこれでもかというほど味わえる3150円(!)の朝食だけは食べたことがあるという方は少なくないだろう。
建物の裏手を見たところ。いかにもそっけない。
表玄関のほうは沖縄らしい造作で飾られているのだが・・
表玄関のほうは沖縄らしい造作で飾られているのだが・・
うーむ。一人用の部屋は、かなり薄暗いが、妙な包みこまれ感があった。
ギシギシいう階段を上って二階にあがったところ。
浴室に入ると・・・いや~ん (一人部屋なので、設計者が気を利かせたものと思われます)
沖縄の戦後を見続けてきたこのホテルは、2010年末、その長い歴史を閉じた。
写真にも写っている女将さんは、取材に対し移転してリニューアルオープンすると話しているそうだ。
<壺屋ガーデンハウス>
かつては沖縄を代表する焼き物の町、今は静かな住宅地となっている壺屋地区に2006年オープンしたマンションタイプの宿。新しく清潔というだけでなく隅々に沖縄ならではの美意識が感じられ、非常に居心地の良い宿であった。また、住宅街にある低層マンションという雰囲気は、那覇に「暮らす」気分を十分に演出してくれた。
誰にでもお勧めできる、秀逸な宿である。
ベランダに出てみたところ。
壺屋地区は住宅街とはいえ緑が濃く、マイナスイオンを存分に放っている。
壺屋地区は住宅街とはいえ緑が濃く、マイナスイオンを存分に放っている。
2010-04-17 23:44
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0