上海LOVE! 2004-11 [アジアの町紀行]
上海が大好きだ。
上海にいると、「今、自分が世界の変わり目に立っている」ということが実感できる。
それほどまでに、上海のパワーとエネルギーはすさまじいものがある。
私がいま、かた時とはいえ、ここで仕事ができることは大変幸運なことだと思う。
もちろん、上海を動かしているのは、ごく一握りの人たち、つまり
香港、台湾やらシンガポールやら欧米やらの外国資本と、ごく少数の政府筋の人間であって
間違っても、唾を飛ばしながら上海弁でわめきたてる、この上海人たちではない。
それでも、彼らが上海の変貌を支えている。
工事関係者、資材運び屋、車洗い屋、そして血相を変えたタクシー運転手。
上海でもっとも魅力的なのは、
着飾った夜の女たちではなく、
強い眼光を放つ、このようなオッサンたちである。
上海の朝はけたたましく、またさわやかでもある。
古い町並みが残る一角
しかし、上海の魅力の本当のところは、こうした喧騒とは別のところにある。
19世紀末ごろから、この街は欧米列強のアジアへの進出拠点となり、
ヨーロッパ風の洋館が次々に建てられた。
ショービジネスが花開き、その合間に欧米各国のスパイたちが暗躍した。
いわゆる、「魔都」上海である。
その残り香とでもいえようか。
ゴッタ煮のような喧騒をそっと包んでいる、この街特有のハイブロウな風。
とくに、旧フランス租界であった街の西半分でその空気は濃厚に感じられ、
ビジネスにしろ、アートにしろ、何かしら敏感な感性を持った人々を、今なお惹きつけている。
私の好きな上海ブランド、Anabel Leeのアトリエ兼ショップ。
泰康路(田子坊) 探訪
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いまや、レンガづくりの古びた洋館が、ブティックになり、カフェになり、アトリエになり、バーになり、
夕刻の街路のそこここにたたずむ。
一日を精一杯に生きた、荒くれた職人たちが醸し出す、けだるい雰囲気との邂逅によって、
その瞬間、街は、息を飲むような光彩を放つ。
いつしか、夜上海。
中山公園
変わらない上海。
それは、外灘の光景。
しかし古くからの洋風建築には、いまやレストランや高級ブティックの入居が進む。
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新天地の夜
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夜お茶のあとは、
タクシーを飛ばして、高架路のクルージングが楽しい。
むろん窓は全開だ。
街は変わりゆく。
朝五時から始まる槌音と、罵声と、車のクラクションに満ち満ちていた上海の街。
ただ、万博直前のいま、街は政策によって、少し大人しくなった。
上海LOVE。
上海にいると、「今、自分が世界の変わり目に立っている」ということが実感できる。
それほどまでに、上海のパワーとエネルギーはすさまじいものがある。
私がいま、かた時とはいえ、ここで仕事ができることは大変幸運なことだと思う。
もちろん、上海を動かしているのは、ごく一握りの人たち、つまり
香港、台湾やらシンガポールやら欧米やらの外国資本と、ごく少数の政府筋の人間であって
間違っても、唾を飛ばしながら上海弁でわめきたてる、この上海人たちではない。
それでも、彼らが上海の変貌を支えている。
工事関係者、資材運び屋、車洗い屋、そして血相を変えたタクシー運転手。
上海でもっとも魅力的なのは、
着飾った夜の女たちではなく、
強い眼光を放つ、このようなオッサンたちである。
長楽路×陝西南路
建国西路
江寧路橋
長楽路×陝西南路
南昌路×思南路
小東門
上海の朝はけたたましく、またさわやかでもある。
古い町並みが残る一角
しかし、上海の魅力の本当のところは、こうした喧騒とは別のところにある。
19世紀末ごろから、この街は欧米列強のアジアへの進出拠点となり、
ヨーロッパ風の洋館が次々に建てられた。
ショービジネスが花開き、その合間に欧米各国のスパイたちが暗躍した。
いわゆる、「魔都」上海である。
その残り香とでもいえようか。
ゴッタ煮のような喧騒をそっと包んでいる、この街特有のハイブロウな風。
とくに、旧フランス租界であった街の西半分でその空気は濃厚に感じられ、
ビジネスにしろ、アートにしろ、何かしら敏感な感性を持った人々を、今なお惹きつけている。
私の好きな上海ブランド、Anabel Leeのアトリエ兼ショップ。
泰康路(田子坊) 探訪
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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いまや、レンガづくりの古びた洋館が、ブティックになり、カフェになり、アトリエになり、バーになり、
夕刻の街路のそこここにたたずむ。
一日を精一杯に生きた、荒くれた職人たちが醸し出す、けだるい雰囲気との邂逅によって、
その瞬間、街は、息を飲むような光彩を放つ。
いつしか、夜上海。
中山公園
変わらない上海。
それは、外灘の光景。
しかし古くからの洋風建築には、いまやレストランや高級ブティックの入居が進む。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
新天地の夜
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
夜お茶のあとは、
タクシーを飛ばして、高架路のクルージングが楽しい。
むろん窓は全開だ。
街は変わりゆく。
朝五時から始まる槌音と、罵声と、車のクラクションに満ち満ちていた上海の街。
ただ、万博直前のいま、街は政策によって、少し大人しくなった。
上海LOVE。
撮影:2004年10月~2011年10月
本文:2010年1月(2013年6月補訂)
本文:2010年1月(2013年6月補訂)
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