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郡上八幡 2007 [日本の町散歩(中部)]

郡上八幡は、日本の宝である。

渓流に沿って谷間に開けたこの小さな城下町の隅々にまで、古き良き日本の美しい生活意識がいまも息づいている。
町の中心にある橋の上から渓流に飛び込む猛者どもが時々TV等でも紹介されることから、ご存じの方も少なくないだろう。

この小さな町に、400年続く真夏の伝統行事がある。三日三晩、夜を徹して民衆が踊り続ける「郡上踊り」である。この徹夜の盆踊りに、なんと毎年25万人が参加するという。

どうにも信じられなくて、ある夏、私も行ってみた。
以下は、そこで出会ったこの清々しい町の風景たちである。

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郡上の朝は、掃除から始まる。祭りの朝でも、それはなにも変わらない。


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町のいたるところで、こんこんと清流が湧き出し、町のあちこちを音を立てて流れている。


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ささやかな花篭が、家々の門戸を飾る。そして、どの家の玄関も、開け放たれている。


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ときどき、それは造花のこともある。
それらはしかし、なんと何気ない風情をたたえていることか。


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今日から、お祭り。


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吉田川にかかる橋の上では・・・ほらほら、やってる!
若者だけではなく、ときには女の子やオッサンも飛ぶ。
橋の真下では川はかなり深いようで、みな浮かび上がってくるまでに結構時間がかかる。
しかも、周辺は結構な岩場でもあるけれど、おもてだった規制は何もない。

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少し離れた橋では、地元の高校生達が大の字になって寝そべっていた。
何度も飛び込んで、さすがに疲れたようだ。


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いよいよ、祭りの夜が来た。

だが、残念ながら今回は踊りの写真はない。
私自身、ぶっ倒れる寸前まで踊り狂ってしまったからだ。

夜の谷あいに響き渡る太鼓、笛、高鳴るお囃子。
十曲ある伝統の「郡上節」が繰り返し繰り返しメドレーで演奏され、町の中心部の通りはすべて、踊る人々で埋め尽くされる。

見物だけのつもりでやってきた大勢の観光客も、いつしか踊り出す。踊りはそう難しくない。何度も見ているうちに覚える。
夜2時を過ぎるころには、もう見物している人等ほとんどいない。だれもかれもが、楽しくて楽しくて、踊り出さざるを得ないのだ。
 
本当に、朝まで踊る郡上の夏。

家族が出来たら、いっしょに踊りに来たいものだ。
踊りの写真は、そのときまでお預けである。

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撮影 2007年8月
本文 2010年1月

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