鎌倉 2008 [日本の町散歩(関東)]
「梅雨の鎌倉も、きれいだろうな・・・」
そう書いてよこしたのは、彼女のほうだった。
僕は、ある期待をこめて、返事を書いた。
「小雨の降る日曜日が来たら、僕は写真でも撮りに、鎌倉へ行ってみるよ。」
こころが通じているなら、、、
こころが通じているなら、霧雨煙る鎌倉で、僕達は邂逅できるはずだ。
次の日曜日、鎌倉はくもりだった。
でも、僕は夜行バスに乗って、そこへ行った。
そして、言い訳のように、写真を撮った。
その次の日曜日も、その次の日曜日も、そのまた次も、・・
祈るようにして、僕は行った。
でも、都合良く小雨が降ってくれるようなことは、なかった。
いや、雨の降る日曜は、たった一度だけ、あった。
だが、前の晩から降り出した雨は、朝にはとほうもない豪雨となって、
関東地方一円を覆い尽くした。
僕は、ずぶぬれになって、さまよった。
こんな荒れ模様のなか、彼女が来るはずもなかった。
「小雨の降る」日曜日は、ついに無かった。
僕は、彼女に会えなかった。
運命の出会い等いうものは、この世に存在しないのだ。
あとになって、メールが来た。
「わたしも、このあいだ、ぷらっと鎌倉に行きました」。
確かめると、それは、朝から荒れ模様だった、あの日だった。
あの日、私も、彼女も、お互いに豪雨の中、鎌倉に来ていたのだ。
それでも、私たちはめぐり合うことができなかった。
彼女と一緒に見たかった、鎌倉の紫陽花。
いや、ひと目でいいから、彼女に会いたかった。
そう書いてよこしたのは、彼女のほうだった。
僕は、ある期待をこめて、返事を書いた。
「小雨の降る日曜日が来たら、僕は写真でも撮りに、鎌倉へ行ってみるよ。」
こころが通じているなら、、、
こころが通じているなら、霧雨煙る鎌倉で、僕達は邂逅できるはずだ。
次の日曜日、鎌倉はくもりだった。
でも、僕は夜行バスに乗って、そこへ行った。
そして、言い訳のように、写真を撮った。
明月院への参道付近にて
北鎌倉界隈にて
亀ヶ谷近く
扇ヶ谷あたりにて
成就院
その次の日曜日も、その次の日曜日も、そのまた次も、・・
祈るようにして、僕は行った。
海蔵寺
瑞泉寺
葛原岡神社近く
でも、都合良く小雨が降ってくれるようなことは、なかった。
東慶寺。私の好きな寺。
いや、雨の降る日曜は、たった一度だけ、あった。
だが、前の晩から降り出した雨は、朝にはとほうもない豪雨となって、
関東地方一円を覆い尽くした。
僕は、ずぶぬれになって、さまよった。
円覚寺前
こんな荒れ模様のなか、彼女が来るはずもなかった。
北鎌倉駅付近
西御門あたり
御霊神社前の江ノ電。
成就院の参道にて
極楽寺トンネル(御霊神社前)
亀ヶ谷付近
「小雨の降る」日曜日は、ついに無かった。
僕は、彼女に会えなかった。
運命の出会い等いうものは、この世に存在しないのだ。
小町あたり
あとになって、メールが来た。
「わたしも、このあいだ、ぷらっと鎌倉に行きました」。
確かめると、それは、朝から荒れ模様だった、あの日だった。
瑞泉寺への道。
あの日、私も、彼女も、お互いに豪雨の中、鎌倉に来ていたのだ。
源氏山近く。
それでも、私たちはめぐり合うことができなかった。
極楽寺坂
彼女と一緒に見たかった、鎌倉の紫陽花。
いや、ひと目でいいから、彼女に会いたかった。
瑞泉寺
本文 2008年9月
撮影 2008年6月
撮影 2008年6月
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