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東京(椎名町) 2008 [日本の町散歩(関東)]

商業施設の並ぶ大ターミナル、池袋から私鉄電車でわずかひと駅。椎名町というのは、地域の名称としてはマイナーであるが、「トキワ荘のあった町」として知る人ぞ知る場所である。
トキワ荘というのは、昭和20年代後半から30年代にかけて、駆け出しの若い漫画家たちが集まって住み、青春を謳歌した安アパートであり、豊島区南長崎3丁目(当時は椎名町5丁目)に昭和57年まで現存した。
最初に住んだのは大阪から上京したばかりの手塚治虫であり、やや遅れて新潟から寺田ヒロオが入った。手塚治虫は当時すでに人気漫画家であり、彼を慕う10代から20代の若い漫画家のタマゴたちが、このアパートに出入りするようになり、次第に住みついて漫画を競作するようになった。その顔触れは、藤子不二夫、石森章太郎、赤塚不二夫、鈴木伸一等で、そのほとんどが後に漫画家やアニメーターとして大成したことで知られている。やや年長であった寺田ヒロオは、自身の創作を続ける傍ら、兄貴分として彼らを励まし、時には叱り、彼らの成長を支えたという。

なんと素晴らしい青春群像のエピソードではないか。かねてから非常に興味を持っていた私は、東京に転勤となった2008年、さっそく椎名町駅に降り立ち、トキワ荘の面影を追い求めて、いまも安アパートが立ち並ぶこの界隈を散策してみた。

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池袋の高層ビルを彼方に見遣り、都会のダイナミズムを近くに感じながらも、ここは不思議にどこかホッと一息つける町であった。

2010年から、私はこの椎名町に実際に住むことになる。

なお、本ページの写真はすべてデジタル一眼レフ(パナソニックLUMIX DMC-L1)での撮影である。

撮影:2008年11月 
本文:2014年8月





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