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イスタンブール 2014 (1)旧市街 [ヨーロッパの町紀行]

かねてから、イスタンブールには行ってみたいと思っていたが、その願いがようやくかなった。古代ローマ時代からの悠久の歴史を持ち、ビザンティウム、コンスタンティノープル、イスタンブールと、3つの名前を経てきた都市。ヨーロッパ大陸とアジア大陸の両方を股にかけた、そのダイナミズム。したがって、そこは東西の文化、宗教のかけ橋となった地でもあり、トルコ系民族のみならず、多くの民族が集まって住んだコスモポリタンでもある。歴史と文化がいく層にも積み重なって、静かに融合している世界的にも稀有な場所、それがイスタンブールである。
今回から4回に分け、イスタンブールでの撮影分を掲載する。写真点数が多いが、ご辛抱願いたい。
  ・イスタンブール 2014 (1)旧市街  →本ページ
  ・イスタンブール 2014 (2)新市街  → (次回)
  ・イスタンブール 2014 (3)アジア側(ユスキュダル) →(次々回)
  ・イスタンブール 2014 (4)メトロとトラムで郊外へ → (次々々回)

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旧市街は、北を金角湾、東をボスフォラス海峡、そして南はマルマラ海に囲まれ、海に突き出たような格好になっている。イスタンブールのもととなったビザンティオン(ビザンティウム)の砦が古代ギリシャ人によって紀元前に築かれた場所であり、その後、ローマ人による支配を経てそして東ローマ帝国の首都、コンスタンティノープルとして栄えたのもこの場所であり、オスマントルコによる征服後も、大帝国の首都として、またイスラム教の主要都市のひとつとして栄華を極めた。つねに世界史の表舞台に立ってきたこの場所の街歩きを、まず新市街を向こうに見て、金角湾とボスフォラス海峡に面したエミノニュの埠頭からスタートした。

<エミノニュ>
エミノニュの波止場からは、新市街のベシクタシュやアジア側のカドキョイとを結ぶフェリーが発着する。船賃は、片道で2リラ(90円)程度と安い。朝早い時間の波止場には、おびただしい数のカモメが舞い、人の姿はまだ少なかった。

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波止場に到着したフェリーから、朝の通勤の人々がどっと降りてくる。


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旧市街のエミノニュと新市街のカラキョイをつなぐガラタ橋。金角湾にかかり、全長は約500m。二層構造になっており、水面に近い下階にはシーフードレストランがひしめき、上階が道路である。そして今は道路の真ん中に路面電車(トラム)も走っている。一日中、この橋の欄干から釣り糸を垂らす地元の人々が鈴なりになっているという面白い橋である。

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背景にある寺院はエミノニュのランドマーク、イェニ・ジャーミィ。


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トプカプ宮殿やアヤソフィアをバックに。ガラタ橋にて。


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イスタンブールのトラムは歴史都市を駆け抜けるハイテク路面電車。


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金角湾に発着するフェリー。スレイマニエ・ジャーミィをバックに。



いよいよ、旧市街に足を踏み入れる。ここは、歴史の表舞台。

<スルタンアフメット>

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アヤ・ソフィアの偉容。


アヤ・ソフィアは、元は東ローマ帝国によって造られたキリスト教の大聖堂であり、ギリシア正教の総本山として崇められてきた。1453年のオスマン・トルコの征服後、大聖堂はイスラム教のモスクへと転用されてしまったが、建物は取り壊されることなく、むしろ補強されたという。ローマ帝国時代に描かれたキリスト教関連の壁画等は、漆喰で丁寧に塗り固められ、長い眠りの中に封じ込まれた。

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アヤ・ソフィアと相対するこちらはブルー・モスク。
正式にはスルタンアフメット・ジャーミィという。


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トプカプ宮殿正門前の護衛所


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トプカプは、コンスタンティノープルを陥落させ、東ローマを滅ぼしてイスタンブールをわがものにしたオスマン・トルコのスルタン、マホメット2世が築城させた宮殿だが、砦としての起源は紀元前の古代ギリシャ人の砦にさかのぼる。

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アヤ・ソフィアの犬


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ブルーモスク前にて。


ブルーモスクに足を踏み入れる。入場は無料である。

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ブルーモスクは現役のモスク。
観光客がひしめく中でも、きちんと礼拝は行われる。


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アヤソフィア前にて


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アヤソフィア前を行き交うトラム。


これらの歴史的な建物が集まっているエリアをスルタンアフメットというが、このエリアが面白いのは、こうしたメガトン級の建造物を少し離れると、嘘のように愛らしい住宅街が広がっているところである。

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つきあたりの黄色いビルの1Fには「AISHIN」というトルコ雑貨店が入っているが、
この店のオーナーは日本語がめっぽう堪能で、愉快なおじさんであった。
息子さんも日本通。


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今度はアヤソフィアの北側、路面電車の通る大通りとアヤソフィア挟まれたエアポケットのような区画があり、そこだけが静かなたたずまいを見せているが、このあたりはかつてイスラム教の神学校(ジャフェルアー神学校)があったところという。神学校の建物は今も残り、アーティストが集まってアトリエやショップ、ギャラリーとして活用されている。

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この奥が、神学校。


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神学校のすぐ脇から、トプカプ宮殿に正門へ続く石畳の道。これが奇跡的な美しさであった。その名を、ソウクチェシュメ通りという。

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ソウクチェシュメ通りの西半分は電車通りに降りてゆく急坂となっている。


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坂の下に、電車通りを走るトラムが見える。ギュルハネ駅が近い。


ホテルがトプカプ宮殿正門に近い位置にあったため、この魅力的な通りを、私は毎日通うことができたことは幸運であった。

ギュルハネ駅付近。トプカプ宮殿の外壁に沿ってトラムは走る。

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歴史的な建造物と、最新型のトラムが不思議と調和しているのが面白い。


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ブルーモスクの南側には、アラスタ・バザールという、知られざるバザールがある。ここはグランドバザールやエジプシャンバザールに比べて知名度が低いため時間帯もあってか人も少なかったが、なかなか工夫のあるモダンな店が多く、バザールというより雰囲気はギャラリー街のような感じであった。

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さらに少し離れ、マルマラ海の方へ降りてゆくと、本当にありのまま、手つかずのトルコの下町が広がっていた。

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イスタンブールの下町は、至るところ猫だらけ。日本の猫とは違う。
日本の猫は、人が寄ると逃げる。「チュチュチュ」と鳥の鳴き声の口真似をすると興味を示すが、近寄ってはこない。
イスタンブールの猫は、鳥の鳴きまねをしても反応してこないが、「プスプスプスー」とか「ピシピシピシ」と言ってみると、何故か興味を示してとたんに近寄ってくる。イスタンブールを訪ねたらお試しあれ。

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ホテルの屋上からの風景


<ジャンクルタラン>

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ジャンクルタラン駅。


トプカプ宮殿の正門前、アヤソフィア脇から海の方へ降りてゆき、下りきったところ、マルマラの海辺に出る一歩手前に、国鉄郊外電車のジャンクルタラン駅がある。2014年3月現在、マルマライ線開通に伴う路線リニューアルのため駅は営業停止中だったことは残念だが、この駅の辺りまで来ると、いかにも裏町という感じの一角で、観光客ひしめく歴史の表舞台、スルタンアフメットの裏側に、こんなにも飾らない、トルコの日常が見られる地域が残っているのがうれしい。

この駅から、ひと駅西のクムカプ駅まで、線路に沿って周辺をぶらぶらと歩いてみることにする。

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マルマラ海の風を感じながら西へ歩みを進めてゆく。途中、こわもての若い二人組の男に話しかけられ、日本の文化は素晴らしい、日本人を尊敬しているから、ぜひ周辺を案内してやろうという。普通に考えるとかなり怪しい状況なので、念のため断わったが、トルコの人々は親日だというし、どうだったのだろうか。写真も撮らせてくれたし。まあ、見た目は悪そうな奴らかもしれないが、こんな観光客も来ないようなところでカモを狙ったりしないだろう。ひょっとしたら、いい奴らだったのかも。いや、やっぱりこれからカモを探しに出勤?途中だったのかもしれない・・



それにしても、ジャーミィ(イスラムのお寺)がいたるところにある。小さな、地元の人のための寺院。どこも美しく詩的だ。

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歩いていて見つけた素敵なホテル、ダルサデ。次回はここに泊りたい。


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<クムカプ>

クムカプには大きめの漁港があり、シーフードレストランが集まっていることで知られている。ちょうど昼時だったが、各お店とも昼は営業していないのか?ほとんどお客さんはいない。店の前のテラスがきれいに準備され、給仕が少し手持ち無沙汰な感じでうろうろしている。どこの店も似たようなつくりである。クムカプの駅も見つけたが、質素で小さな建物だ。ここを大勢の人が朝晩利用していたのだろうか。レストラン街はこの簡素な駅を中心に扇状に広がっている。

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クムカプ駅


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レストラン街の周辺は、いかにも泥臭い雰囲気の、下町の小さな繁華街。いまではアルバニア系の移民の多い町だという。トルコの漁業は、いまや移民が担い手となっているのだろうか。トルコの多民族国家としての側面が垣間見える。

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近代風のコンクリート建築でも、
トルコの家屋の伝統様式である2階の出張りはわりと踏襲されている


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北へ方向転換し、バヤジットのグランドバザール方面を向かう。ゆるやかに丘を登ってゆくことを想像していたがしかし、、とんでもない坂道が目の前に。ほとんど急斜面といっていいくらいのところを這い上がってゆく。階段になっている部分もある。

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途中にぎやかな商店が集まっているエリアもあり、なかなか活気がある。チャイをたくさん銀のさらに入れて運んでいるお兄さんや、シミットやパンのようなものをお盆に山盛りのして配達しているおじさんがいる。

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建物の向こうに、きらめくマルマラ海が見える


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このさらにあがってゆくと、繊維ものの問屋街のようなところに出てきた。バザールが近くなってきたのだろうか。このあたりで丘を登り切ったのか、やや傾斜がゆるやかになり、道は飲食店街となり、そのままバヤジットの駅に続いていた。
途中、魚料理の専門店があり非常にはやっていた。おじいさんが魚の塩焼きをパンと一緒に食べている。メニューはレブレックの塩焼きなどを読める。レブレックはスズキで、トルコの人は淡白なスズキが好きらしい。よほど入ろうかと思ったが、今日は晩御飯まで食事はとらないと決めているため、やめておく。


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<グランド・バザール>

バヤジットの駅前がグランドバザールである。この駅前は、とてもにぎやかで楽しげな雰囲気である。路面電車が行き交うだけでなく、バスターミナル的なロータリーもあって、古き良きターミナルという感じがする。

さて、しつこい客引きで悪名高いグランドバザールに入ってゆく。・・・が誰も客引きしてこない。たまに小声で「コンニチハ」とか聞こえてくるが、ほとんどの場合は素通りできる。ただ少し足をとめたり商品を見ようとしたりすると、とたんに声をかけられる。やはり客引きはしたいのだろうが、しない取り決めでもできたようだ。

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グランドバザールは、通りの店を見て歩くのもいいかもしれないが、その奥にあるハンを見て回るのが楽しいようだ。ハンは職人組合の協同作業場で、行き止まりの袋小路にたいてい中庭があって、その周りに工房群が取り囲んでいる。現在では、現役の工房や作業所は少ないようで、店になったりカフェになったりしている部分もあり、ハンごとに雰囲気が違って面白い。

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「ジェベジ・ハン」から「イチ・ジェベジ・ハン」へと抜ける道。
鎧の職人たちが集まっていた区域だそうだ。


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今は絨毯屋やレストランが多い。


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大きな広場を持つ「イチ・ジェベジ・ハン」に出てきた
暇そうな大人たちがたくさん集まっている


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「イチ・ジェベジ・ハン」の一番奥はチャイの美味しそうなカフェになっている。


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宝石職人が集まったという「ジンジルリ・ハン」へ入る道。


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「ジンジルリ・ハン」界隈には今でも宝石のオーダーメイドショップが軒を連ねる。


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「ジンジルリ・ハン」の中庭。


今度は、銀製品を扱う「カルジュラル・ハン」へ。

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「カルジュラル・ハン」の中庭



あとはオールドバザールという、マホメット二世が作らせた元の市場の部分があったが、ここは建物になっていて、独特の雰囲気だった。しかしこの部分はなぜか人がすくなく静かで、喧騒とは別の雰囲気であった。

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不思議な区画もちらほら


あとはバザールの外に書店街があり、ここも奥にすすんでいくとハンのようになっていた。ただ工房などはなく普通に中庭の周りにも書店で囲まれていた。

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グランドバザールの外に出てみる。

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グランドバザールは、バザールの外に出ても延々と市場らしい場所が続いている。バザールの中も外も店だらけだ。このあたりは服屋が多く、女性を中心に地元の人が大勢つめかけている印象。おばさんも多いが、若い女性も結構多い。人をかき分けて進み、バザールの裏手の散策を行う。

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このあたりも高低差がある。イスタンブールは本当に起伏が激しく坂か階段ばかりである。そういえば自転車の人を見かけることが全くと言っていいほどない。納得である。

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坂の向こうまで延々と人で埋まっているのがわかるだろうか


丘を登り、そして降りて行ったところが高校であった。学生はいない。。そのままイェレバタン通りをすすみスルタンアフメット方面へ戻っていく。途中、チェックしておいたジャーロール・ハマムがあった、外から見ると、町中に溶け込み、本当に銭湯のような雰囲気である。
奥のほうに丸天井が見え隠れしている。いまはトルコの人もめったにハマムへは行かないので、ひっそりしていて、外国人が時々いくためにあるようなものだそうだ。だから料金は高い、ここもそれなりに高いらしいが、しっかり雰囲気を楽しめるところらしい。フルサービスで100リラ(4500円)近くするらしい。最終日にお金が有り余っていればいくかもしれない、今は外を見るだけ。

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イェレバタン通りのカフェ


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<エジプシャン・バザール>

トルコの人達に聞くと、みな口を揃えて「グランドバザールはダメ、行くならエジプシャン・バザールがいいよ」という。英語ではスパイス・マーケットというその名のとおり、グランドバザールが絨毯や工芸品のお店が多く観光客向けだったのに対し、こちらは香辛料をはじめ食料品や日用品のお店が所せましと並ぶ。

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エジプシャン・バザールも、バザールの中より外のほうがワサワサしていて楽しい。

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イェニ・ジャーミィはエミノニュのシンボルであるが、エジプシャンバザールも、もとはこの寺院の敷地内であったという。日本でも神社やお寺の境内から繁華街が飲み屋街が形成されることは多いが、トルコでも何か似た事情があるのだろうか。繁華街の真っただ中にあるジャーミィだけあって、地元の人々に愛され、地域に密着した寺院という感じがした。

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イェニ・ジャーミィ


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イスタンブールの至る所で見かける、シミット(ゴマつきパン)売りの屋台。
安くてとても美味しい。


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再び、エミノニュの波止場前にやってきた。

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ギュルハネ駅付近

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暮れゆくガラタ橋と、金角湾。

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対岸の新市街側(カラキョイ)から旧市街(エミノニュ)方面を臨む。


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海に向かって何かしゃべっているおばさんがいた


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おばさんをアップしてみたが、何をしゃべっているのかは分からない


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おばさんも釣りをしていた。ここで釣った魚が晩ご飯になるのだろうか。


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ガラタ橋の新市街寄りのあたりから、シュレイマニエ・ジャーミィを臨む


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カモメが舞っているが、よく見るとフェリーの船尾で餌を撒いているおじさんがいる


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出航していくフェリー


私もフェリーに乗ってみた。アジア側のカドキョイへ行くフェリー。片道20分程度の船旅である。

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ガラタ橋を海上から見る。
下層部がネオンきらめくレストランになっているのがよくわかる。


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再び、ガラタ橋。

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<シルケジ>

シルケジ駅は、イスタンブールを代表するターミナル駅である。かつてはあのオリエント急行をはじめヨーロッパ各地からの長距離列車が発着し、独特の旅情を持つ終着駅であったという。時代の変化とともに長距離列車の発着はわずかとなり、利用は郊外へ向かう通勤電車の乗客が主体となってしまったが、栄華の跡は駅の各部に偲ぶことができるという。
2013年10月、イスタンブール市民待望のマルマライ線が開通した。マルマライ線とは、旧市街、新市街そしてボスフォラス海峡をくぐってアジア側までを直通する地下の新鉄道路線である。それに伴ってシルケジ駅の地下にも新駅が造られ、通勤電車もそちらの地下駅を通るようになった。したがって、長い歴史を持つこの地上のシルケジ駅は、その役割をほぼ終えてしまった。路線の改修に伴い、わずかに残っていた長距離列車も運転休止となったらしい。

そんなこんなで、もう閉鎖されてしまったものと思って訪ねてみると、地上のシルケジ駅は、列車の発着こそないものの、なんと立派に営業を続けていた。

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正面玄関のファサードは、お色直し中。


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列車の発着はないはずだが、待合室には何人もの人が。


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高い天井。多くの荷物をもった旅行者を迎えた待合室。
いまは地元の人の憩いの場のようだ。



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駅構内も現役。地下の新駅への出入り口もあり、トイレ等行き交う人もちらほら。
正面の切符売り場の窓口も営業していた。


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ホームにはマルマライ線と同じ新型車両が留置中。
それだけではなく、信号機等も稼働しており、時折回送列車が発着している模様。 この様子を見ると、線路改修が終了すれば、地下新線とは別に地上のシルケジ駅は営業を再開、
長距離列車のみならず通勤電車の一部も入線してくるのではないかと思われる。


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ホーム脇の有名レストラン「オリエントエクスプレス」も営業中。


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トラムに乗って、帰路につく。

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旧市街の狭い道路を、堂々と走るトラム。
いまやイスタンブールの大動脈である。


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ソウクチェシュメ通りの夜。夜も詩情のある通りだ。


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トプカプ宮殿。正門前護衛所




撮影:2014年3月
本文:2015年1月




























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