イスタンブール 2014 (4)新市街のナイトライフ [ヨーロッパの町紀行]
イスタンブール、ベイオール。ヨーロッパ風のカフェやバーが並び、戒律はゆるやかながらイスラム教国であるトルコの中では、異色の場所であろう。イスラム教では、基本的に飲酒は禁じられているし、現に旧市街やアジア側では一部を除き目立った飲み屋街は存在しない。だが、ここベイオールでは、古くからのアンティークなワインバーから最新のクラブまで、老若男女がナイトライフを謳歌している。イスティクラル通りの両側の路地裏には、イスタンブール中の若者や呑み助が集まってくるからか、平日だというのにどこもかしこも超満員で、歓声や嬌声が音楽に交じりさんざめいていた。
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旧市街方面からベイオールに行くには、かつてはカラキョイから地下ケーブルカーである「テュネル」で上がってくるしかなかった。しかし、今はトラムの北の終点であるカバタシュから、新しい地下ケーブルカー「フニキュレル」で上がってくるという、もう一つの方法ができた。上がったところはタクシム広場。すぐ北にあるビジネス街にも至近だ。
タクシム広場に上がってみると、そこには新市街のマスコット、一両のノスタルジックトラムが停まっていた。
魚市場の隣にある「チェチェッキ・パッサージュ」へ。パッサージュ内はシーフードを中心としたレストランがひしめていて、大賑わい。
チェチェッキ・パッサージュの裏や魚市場周辺もレストラン街。どこもかしこも大入りだ。
魚市場の南側にもパッサージュがある。
再びイスティクラル通りに出て・・
今度はイスティクラル通りの東側へ。
東側は華やかな大歓楽街という雰囲気ではないが、落ち着いた雰囲気のバーやカフェが多く、文化的な雰囲気がある。
ジハンギルの住宅街の中に、突然煌々と明かりの灯る路地が・・
その路地に入ってみると、有名なフランス小路だった。
フランス小路は階段状の細い坂道の両側にカフェやバーが並ぶ。寂れていた地区だったというが、2000年頃からお店が集まり出し、いまや東側では有名な通りとなった。
夜のイスタンブールの雰囲気を堪能し、再びフニキュレルで街を下りる。
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<<番外編>>旧市街郊外のショッピングセンターに行く
旅行の最終日、自宅へのお土産にトルコリネンのタオルを買おうと思い、イスタンブールの地元民が乗る電車でイスタンブールの地元民が行くショッピングセンターに行ったので、その際の写真もここに掲載する。
乗った郊外電車というのは、アクサライから西へ向かうメトロ1号線。メトロといえば日本人は地下鉄を想像するが、この路線は本格的な地下鉄ではない。大部分が地上を走り、車両もトラムに似た小型のものが使用されているなど、いっぷう変わった路線であるが、開通は1989年。古びて不便だった国鉄の郊外路線を除けば、イスタンブール初の都市郊外鉄道であった。いまはハフィフ・メトロと呼ばれ、すっかり地元民の足として定着していた。
さて、バイラムパシャ・マルテペ駅を西側に出ると、目の前の広がっているのはショッピングモール「フォーラム」。イスタンブール郊外には、現代風の巨大ショッピングモールが多数建設されているが、ここもそのひとつ。メトロの駅前にどーんと構えているというのが日本と少し違うところ。電車で来る人が続々と吸いこまれてゆく。
再び、メトロに乗って・・
ゼイティンブルヌは、イスタンブール旧市街郊外の交通の一大結節点である。メトロとトラムが交差し乗り換え地点であるだけでなく、イスタンブールを環状に結ぶ特殊な交通機関「メトロバス」もここを通り、また地域単位の乗り合いタクシーのようなミニバスのような「ドルムシュ」も駅前に多数発着している。
メトロバスは、バスと路面電車を足して二で割ったような、独特の交通機関。連接バスがあらかじめ他の車線と仕切られた専用車線(バスレーン)を走るが、ガイドウェイやレールはなく、運転手は自分でハンドル操作をする。改札やプラットフォームもあり、利用方法はトラムのよう。トラムほどの建設コストがかからないことから、近年では世界的に数例誕生していると聞く。イスタンブールでは、環状道路に沿ってぐるりと郊外地区を取り巻く形でこのメトロバスが走っており、アタテュルク空港からオルタキョイ、そしてボスフォラス海峡を渡ってアジア側までも股にかけている。
バスの頻度は非常に高く、トラムよりはるかに本数が多い。ひっきりなしに来ている感じ。見ていると本当に便利なものだが、人件費などはそれなりに高くつくに違いない。このあたりが軌道系交通ではない輸送機関の限界か・
今度はトラムにのって西の終点、バージュラルへ。途中ギュンギョレンという停留所も駅前が巨大ショッピングモールで、多くの乗降客がいた。
バージュラルの駅は狭い道路を駅にしたからか、頭端一線となっており、一線になる手前に降車専用ホームが設けられている。
再び、メトロにのって。
半地下となっているバクルキョイ・インジルリ駅のホーム。タイル絵がいい雰囲気だ。
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旧市街方面からベイオールに行くには、かつてはカラキョイから地下ケーブルカーである「テュネル」で上がってくるしかなかった。しかし、今はトラムの北の終点であるカバタシュから、新しい地下ケーブルカー「フニキュレル」で上がってくるという、もう一つの方法ができた。上がったところはタクシム広場。すぐ北にあるビジネス街にも至近だ。
フニキュレルの乗車用ホームはホームドアつき。
タクシム広場に上がってみると、そこには新市街のマスコット、一両のノスタルジックトラムが停まっていた。
このトラム、とっても遅いし本数も少ないので観光用かと思いきや、
買い物袋をさげたオバサンなど、地元の人も結構乗っている。夕方はすし詰め。
買い物袋をさげたオバサンなど、地元の人も結構乗っている。夕方はすし詰め。
タクシム広場近くにあるトラムの引き込み線。小さな車庫がある。
イスティクラル通りのど真ん中を走る赤いトラム。
夜も賑わうイスティクラル通り。
魚市場の隣にある「チェチェッキ・パッサージュ」へ。パッサージュ内はシーフードを中心としたレストランがひしめていて、大賑わい。
チェチェッキ・パッサージュの裏や魚市場周辺もレストラン街。どこもかしこも大入りだ。
魚市場の南側にもパッサージュがある。
近年おしゃれなレストランが増え注目を集めるアスマルメスジット通り。
数年前まではこのあたりまでは繁華街ではなく、寂しい裏路地だった。
数年前まではこのあたりまでは繁華街ではなく、寂しい裏路地だった。
再びイスティクラル通りに出て・・
今度はイスティクラル通りの東側へ。
東側は華やかな大歓楽街という雰囲気ではないが、落ち着いた雰囲気のバーやカフェが多く、文化的な雰囲気がある。
裏通り。
ジハンギルの住宅街の中に、突然煌々と明かりの灯る路地が・・
その路地に入ってみると、有名なフランス小路だった。
フランス小路は階段状の細い坂道の両側にカフェやバーが並ぶ。寂れていた地区だったというが、2000年頃からお店が集まり出し、いまや東側では有名な通りとなった。
いまはちょっと観光客向けかなという雰囲気のする通りであった。
夜のイスタンブールの雰囲気を堪能し、再びフニキュレルで街を下りる。
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<<番外編>>旧市街郊外のショッピングセンターに行く
旅行の最終日、自宅へのお土産にトルコリネンのタオルを買おうと思い、イスタンブールの地元民が乗る電車でイスタンブールの地元民が行くショッピングセンターに行ったので、その際の写真もここに掲載する。
乗った郊外電車というのは、アクサライから西へ向かうメトロ1号線。メトロといえば日本人は地下鉄を想像するが、この路線は本格的な地下鉄ではない。大部分が地上を走り、車両もトラムに似た小型のものが使用されているなど、いっぷう変わった路線であるが、開通は1989年。古びて不便だった国鉄の郊外路線を除けば、イスタンブール初の都市郊外鉄道であった。いまはハフィフ・メトロと呼ばれ、すっかり地元民の足として定着していた。
メトロの始発駅、アクサライの駅舎。
トラムのアクサライ駅とは徒歩3~4分と少し離れている。
トラムのアクサライ駅とは徒歩3~4分と少し離れている。
トラムとメトロの駅をつなぐ地下街。
アクサライ駅からホームに降りてゆく。
バイラムパシャ・マルテペ駅で下車。
電車の本数は日中でも3分おきと多い。
電車の本数は日中でも3分おきと多い。
バイラムパシャ・マルテペ駅の改札あたり。
日本の郊外電車のそれとあまり変わらず、なんだかほっとする。
日本の郊外電車のそれとあまり変わらず、なんだかほっとする。
バイラムパシャ・マルテペ駅に入ってくるメトロの電車。
さて、バイラムパシャ・マルテペ駅を西側に出ると、目の前の広がっているのはショッピングモール「フォーラム」。イスタンブール郊外には、現代風の巨大ショッピングモールが多数建設されているが、ここもそのひとつ。メトロの駅前にどーんと構えているというのが日本と少し違うところ。電車で来る人が続々と吸いこまれてゆく。
イスラム教のジャーミィを彷彿とさせる丸天井風のデザインなど、トルコならでは。
再び、メトロに乗って・・
メトロのゼイティンブルヌ駅。
ゼイティンブルヌは、イスタンブール旧市街郊外の交通の一大結節点である。メトロとトラムが交差し乗り換え地点であるだけでなく、イスタンブールを環状に結ぶ特殊な交通機関「メトロバス」もここを通り、また地域単位の乗り合いタクシーのようなミニバスのような「ドルムシュ」も駅前に多数発着している。
トラムがゼイティンブルヌ駅に入線。右にはクリーム色のドルムシュの群れが。
庶民の足、ドルムシュ。やや古びたものもある。
メトロバスは、バスと路面電車を足して二で割ったような、独特の交通機関。連接バスがあらかじめ他の車線と仕切られた専用車線(バスレーン)を走るが、ガイドウェイやレールはなく、運転手は自分でハンドル操作をする。改札やプラットフォームもあり、利用方法はトラムのよう。トラムほどの建設コストがかからないことから、近年では世界的に数例誕生していると聞く。イスタンブールでは、環状道路に沿ってぐるりと郊外地区を取り巻く形でこのメトロバスが走っており、アタテュルク空港からオルタキョイ、そしてボスフォラス海峡を渡ってアジア側までも股にかけている。
バスの頻度は非常に高く、トラムよりはるかに本数が多い。ひっきりなしに来ている感じ。見ていると本当に便利なものだが、人件費などはそれなりに高くつくに違いない。このあたりが軌道系交通ではない輸送機関の限界か・
今度はトラムにのって西の終点、バージュラルへ。途中ギュンギョレンという停留所も駅前が巨大ショッピングモールで、多くの乗降客がいた。
バージュラルの駅は狭い道路を駅にしたからか、頭端一線となっており、一線になる手前に降車専用ホームが設けられている。
再び、メトロにのって。
半地下となっているバクルキョイ・インジルリ駅のホーム。タイル絵がいい雰囲気だ。
撮影 2014年3月
本文 2015年2月
本文 2015年2月
2015-02-10 12:59
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