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桐生 2015-16 (1) [日本の町散歩(関東)]

桐生という街の気持ち良さは、いったいどこから来るものだろうか。
赤城山から吹き下りてくるさわやかな風によるものか、はたまた江戸期以来の織物産業の都としての誇りと洗練がもたらすものか。
江戸期からの伝統的な建物が多く残る本町1・2丁目(伝建地区)だけでなく、ビルが並ぶ大通りも、うらぶれた歓楽街跡さえも、桐生という街はなぜか歩いてすがすがしい気分させてくれるところである。ほどほどに大きく、近代化された街には、かつての栄華の名残でもある瀟洒な建物も多く、全体的にどことなく垢抜けた感じがして、田舎町とは呼ばせない雰囲気があるのだ。
全国的に織物産業が斜陽化して久しいが、ここ桐生では、現役で操業を続ける織物工場がまだいくつも点在するのも嬉しい。少し町はずれに行くと、昔ながらのノコギリ屋根の工場から「カタタン、カタタン、・・・」とどこか懐かしい機織りの音が聞こえてくる。
ひもかわやソースかつ丼といった名物も多く、まことに愉しい桐生の街歩きである。

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(1)末広通りから本町5丁目付近へ

桐生市の表通りを形作るのが、本町通りと末広通りである。本町通りが南北方向に伸びる桐生のメインストリートで、末広通りが本町5丁目交差点でこれと直交し、東西に伸びてJR桐生駅前につながっている。
JR桐生駅に降り立った私は、駅前からまずは末広通りを歩いてみる。
・・・・地方都市が今はどこもそうであるように、人通りは決して多くない。しかし、アーケードがついた歩道、バスを待つお年寄り達、自転車で行き交う高校生と、それほど寂れた感じもしない。立ち並ぶ建物や店舗は、地方都市としてはどことなく洒落ていて、どこか日本離れしているようにさえ思われる一角もちらほら。やはり織物=ファッション産業の中心として長く栄えてきた街は、他の地方都市とはどこかいっぷう違うようだ。

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ここはニューヨークの街角? いえ、群馬県の桐生市です。



(2)裏道へ ~糸屋通りから新町西路地へ

ファッション産業の都ならではの洗練が垣間見えた表通りから、裏通りに入ると、桐生の街はまた表情を変える。

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(3)本町3丁目~1丁目(伝建地区)へ
さて、現代的な本町5丁目交差点から本町通りを北上すると、街並みの中に、少しずつ昔の風情が濃くなってゆくのが見てとれる。江戸時代から続く鰻の老舗「泉新」のある3丁目を過ぎ、昔ながらの店構えを残す「矢野本店」のある2丁目交差点を過ぎると、そこから先は桐生の伝統的建造物群保存地区に指定された区画。本町通りもこの辺りまで来ると、いつしか道幅も狭くなり、もはや繁華街という感じではないが、通りの両側のあちらこちらに数多くの古い建物が残っており、桐生の街歩きの白眉と言えよう。

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本町1丁目交差点付近。
見えている青と白のノコギリ屋根は共同アトリエとして機能している無鄰館。
かつては北川織物という会社の工場であった。


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本町通りからほど近い所にあるこの立派なノコギリ屋根は、大谷石造りの壁が特徴。
旧曽我織物の工場である。町中に残った貴重なノコギリ屋根工場で、保存状態も
良いようだが、内部がほとんど活用されていない点は残念である。


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(4)仲町あたり(旧歓楽街)
南北に走る本町通りと東西に走る末広通り、その交差点である本町5丁目の交差点は、京都に例えるなら四条河原町というところか。その東側に広がる仲町は、さしずめ桐生の祇園である。古くからの料亭等が残るほか、置屋だったらしい建物や、スナック、クラブ、キャバレーから風俗店、連れ込み宿に至るまで、ありとあらゆる大人の娯楽がごった煮となり、昭和の好景気の頃はもとより、つい最近まで、さんざめく夜の光で満ちていたと思われるエリアである。
だが、2015年現在、仲町の歓楽街ではほとんどのお店がシャッターを閉ざし、数件の老舗料亭やバーなど、純粋な飲食店舗がひっそりと営業しているのみで、まるでゴーストタウンと化してしまっている。いったいどうしたことだろうか。風営法の改正が、大きな打撃となったのであろうか。
盛り場こそ、街の文化であるはずだが・・・・年齢的には中年のオジサンとなりつつある私にとっては落涙しきりだが、華やかなりしこの街のかつての残照を訪ねて見て歩くのもまた興味深い。

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→ 桐生 2015-16(2)https://club-carousel.blog.so-net.ne.jp/2019-01-30#more に続く




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