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パリ 2014 (1) シテ島 / マレ [ヨーロッパの町紀行]

写真をライフワークとする者にとって、パリは永遠の憧れの地のひとつである。ウジェーヌ・アジェ、ブラッサイ、アンリ・カルティエ・ブレッソン、ロベール・ドアノーなど、パリに住み、この街とこの街の人々を撮った歴史的な写真家は数多く、パリを撮ることは写真の基本であり、写真の最も重要なジャンルのひとつであるとさえ言われている。なぜそこまで言うのかと、いぶかる向きもあるだろう。しかし、パリを訪れたことのある人なら分かって頂けるはずである、だって、パリだもの、と。そう言うしかないことを・・

私のパリ入りは今回で3度目である。前2回は、パリが主目的の旅ではなかったこともあり、ろくすっぽ時間がとれなかった。今回は、念願かなっての撮影旅行。5日間、名だたる写真家たちを向こうに回し、私もがっつり写真を撮り歩いた。今回から6回に分けて、その記録をご覧いただきたい。

(1)シテ島 / マレ
(2)バスティーユ / サンティエ / モンマルトル
(3)サンジェルマン・デ・プレ / カルチェ・ラタン
(4)モンパルナス / ビュット・オ・カイユ
(5)メニルモンタン
(6)<番外編>パリの駅と電車

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◎シテ島

世界中の人々を魅了する花の都、パリだが、その発祥の地と言われるのが、セーヌ川に浮かぶ中州のひとつである、このシテ島である。紀元前よりケルト系民族が住みつき、漁業等を行っていたとされるが、その後、ローマ帝国時代から中世初期にかけて、多くのローマ人たちがシテ島へと入植し、島を中心にセーヌの右岸、左岸にも町を広げて繁栄に導いたという。
いまもこの場所はパリ市の中心部に位置し、裁判所や病院などの公共施設のほか、有名なノートル・ダム寺院があることで知られるが、東端と西端に残された居住街区を訪ねるのが面白い。パリの中でも独特の雰囲気を持ち、華やかさよりも重厚さ、古めかしさを感じる地域である。

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ノートルダムの尖塔が見える


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2CVあらわる!


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セーヌの川べりに出てきた


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もう一つの中州、サン・ルイ島にて


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◎マレ地区
セーヌ川に浮かぶシテ島、サン・ルイ島から橋を渡った右岸にあたる地域がマレである。ここも古くから街が築かれた地であり、中世には貴族たちがこぞって邸宅を構えた場所であるという。足を踏み入れると、歴史が沈潜したかのような重々しい表情の館が並び、薄暗い路地の奥に秘められたような中庭があったりして実にゾクゾクさせられる。戦後は一時荒廃した雰囲気となった時代もあったようだが、しだいにアーティストやクリエーター達が古びた館に住みつき、アトリエにしたりギャラリーにしたりと水面下で動きを活発化、近年では時代の先端をゆく?ゲイな人々地区の集まる地区ともなり、アヴァンギャルドな街へと変貌を遂げているようだ。

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「ヴィラージュ・サン・ポール」の中庭。


「ヴィラージュ・サン・ポール」は骨董品を扱う店が集まる一角。その中庭では骨董市も開かれるそうだが、私が訪れた時は人も少なく、骨董品店というよりもギャラリ―や小さなブックストア、カフェレストランなどが静かに営業しているのみで、知る人ぞ知るエア・ポケットという雰囲気であった。

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入り組んだ路地をゆくと、時折絵のように美しい場所が開けたりする


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マレも少し北側へ足を延ばしてゆくと、ブティックなども増え、賑やかになっていく。

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北マレはパリのモードの発信地のひとつであるという。


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ふたたび南(セーヌ川方面)へと踵を返してゆく。

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ヴォージュ広場へ


ヴォージュ広場は赤レンガの館に囲まれた大きめの広場。広場を取り囲む館の1F部分は、ギャラリーや土産物店、カフェなどが並ぶアーケードになっている。

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雨はどしゃ降りになってきた。


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パリ発祥の地と言われるシテ島、そしてそのセーヌ右岸であるマレ地区を歩いたが、今度はその左岸を少し歩いてみる。ここもシテ島とほぼ同時期に船着き場が造られ、漁村が形成されていたといい、パンテオンのあるサント・ジュヌヴィエーヴの丘までのふもとの一帯はパリで最も古い街区のひとつだそうだ。現在ではカルチェ・ラタンの一角をなし、右岸側よりもやや闊達な印象であるが、古色蒼然と佇む教会など歴史を感じさせる瞬間も多い。


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シェイクスピア&カンパニー書店。
ヘミングウェイら文豪たちを育てた伝説の貸本屋(ヘミングウェイ「移動祝祭日」を参照)
貧しい作家の卵たちを無料で宿泊させる(現在も)ことで知られる。


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サン・ジュリアン・ル・ポーヴル教会の外壁


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カルチェ・ラタン地区の散歩は、第3回記事に続く・・・

撮影:2014年5月
本文:2016年4月



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