太海 / 和田浦 2016 [日本の町散歩(関東)]
房総は東京という地球有数のメガトンシティーに隣接する地域だけに、ワイキキのような巨大ホテルが立ち並ぶ都会派リゾート地帯なのであろうと勝手に想像していた。だから、実際の房総がこんなにも、寂しいくらいに鄙びているのを目にして私はすっかり魅了されてしまい、もっといくつも海辺の町を訪ねてみたくなった。
そんな私が千倉の次に選んだのが、太海と和田(和田浦)という小さな二つの町。いずれも館山と安房鴨川の二つの大きな町の間に挟まれた、交通の便のあまり良くないあたりにある。太海は、安房鴨川からひと駅西に行っただけなのにがらりと雰囲気が変わり、素のままの、ある意味隔絶された海のくらしが垣間見える、別天地のような場所だ。和田浦は今でも捕鯨が行われている数少ない基地(全国で5か所だそうだ)のひとつ。町ではもちろん鯨料理が名物だ。
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1.太海
海の匂いに誘われて、早速横道に入る。
「よしのや旅館」の他にも旅館が2つならんでいた。
それらの後ろにある小山を回り込んだところに、本来の太海の町があるという。
いよいよ家が密集してきた。太海の町(漁村?)か。
仁右衛門島へ渡る船の様子。
今回は島へは渡らず、太海の町の散策を続けよう。
このあたり、太海浜というらしい。
山にへばりつくように建っている家並みの間を、迷路のような路地が続いている。
こんどは、こうした路地を逍遥してみよう。
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太海駅へと戻ってきた。
2.和田浦
すぐに国道128号線に合流する。
この128号線沿いに、銀行やお店がぽつぽつあり、和田浦の表通りであることがわかる。
そろそろ、道をそれてみよう。
海沿いの道を歩く。
すこし家並みの間を歩いてみる。
狭い地形に家々が密集していた太海とは異なり、和田浦はややゆとりのある街並み。
国道から和田漁港を覗く。
こんどは、漁港に沿って歩いてみる。
クジラ漁は6月末から8月にかけて。本州ではほかに捕鯨が行われているのは石巻、太地のみ。和田浦への割り当ては26頭という。
和田では、鯨料理を名物としており、かつては給食でも定番だった「くじら竜田揚げ」をはじめ、ソテー(ステーキ)したりベーコンにしたり、「しぐれ煮」「くじらカツ」「刺身」「ユッケ」などと多彩なメニューがそろう。是非、固有の捕鯨文化を守るために、頑張ってほしいと思う。
もう少し西の方まで歩いていく。
再び、和田浦駅のほうへ戻ってゆく。
そんな私が千倉の次に選んだのが、太海と和田(和田浦)という小さな二つの町。いずれも館山と安房鴨川の二つの大きな町の間に挟まれた、交通の便のあまり良くないあたりにある。太海は、安房鴨川からひと駅西に行っただけなのにがらりと雰囲気が変わり、素のままの、ある意味隔絶された海のくらしが垣間見える、別天地のような場所だ。和田浦は今でも捕鯨が行われている数少ない基地(全国で5か所だそうだ)のひとつ。町ではもちろん鯨料理が名物だ。
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1.太海
JR内房線、太海駅。
大正13年開業以来のオリジナル駅舎だ。
大正13年開業以来のオリジナル駅舎だ。
駅前にカットサロン山下
「太海民宿御案内」地図。いつのものかは不明。
駅を下りてゆくと、やや町らしい雰囲気に。
「太海駅前」バス停。
太海の駅前商店街?の雰囲気
海の匂いに誘われて、早速横道に入る。
おっ、向うに見えるのは・・・
海辺近くの家並み。
潮干狩り?の帰りだろうか。
どことなく都会風の人々が丘へあがってゆく。
丘の上の建物は大学キャンパス(!)である。
どことなく都会風の人々が丘へあがってゆく。
丘の上の建物は大学キャンパス(!)である。
再び、海が見える
これが太海海岸。
ビーチには小さなホテル(よしのや旅館)も建っており、意外に垢抜けている。
「よしのや旅館」の他にも旅館が2つならんでいた。
それらの後ろにある小山を回り込んだところに、本来の太海の町があるという。
小山を回り込んでテクテク歩く。
投網の手入れをするおじさん。
漁村に猫はつきもの。
向こうは安房小湊のあたりか・・
いよいよ家が密集してきた。太海の町(漁村?)か。
いい雰囲気の道筋。
民宿もちらほらある。
家並みのすぐ背後に急峻な山が迫っている。
漁港が見えてきた。
向うに見える丘は、陸側の小山ではなく、漁港のすぐ沖合いにある仁右衛門島。
仁右衛門島へ渡る船の様子。
島には人が住み、その昔、源頼朝が一時隠れていた島としても知られる。
今回は島へは渡らず、太海の町の散策を続けよう。
このあたり、太海浜というらしい。
岩山の中腹に祠がある。
津嶋神社といい、太海浜の鎮守様だそうだ。
小さいが、大切にされている様子がうかがえる。
小さいが、大切にされている様子がうかがえる。
山にへばりつくように民家が建っている。
つげ義春の「ねじ式」に出てくる路地。
あの漫画のようなおどろおどろしい感じは受けない。
あの漫画のようなおどろおどろしい感じは受けない。
山にへばりつくように建っている家並みの間を、迷路のような路地が続いている。
こんどは、こうした路地を逍遥してみよう。
振り返ると海。
少しずつ、つげ義春の雰囲気が分かるような気もしてきた。
灯台?
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太海駅へと戻ってきた。
この電車で和田浦へ向かう。
太海は小さな町だったが、一泊してボーッとしてみたいと思った。
太海は小さな町だったが、一泊してボーッとしてみたいと思った。
2.和田浦
和田浦駅に到着。
和田浦の駅はモダンに改築されている。
駅前の通りはのどかだ。
沿道の家の様子。
すぐに国道128号線に合流する。
この128号線沿いに、銀行やお店がぽつぽつあり、和田浦の表通りであることがわかる。
千葉銀行和田支店。
そろそろ、道をそれてみよう。
海沿いの道を歩く。
大きく開けた湾に出てきた。
ここが和田浦だろう。
ここが和田浦だろう。
すこし家並みの間を歩いてみる。
狭い地形に家々が密集していた太海とは異なり、和田浦はややゆとりのある街並み。
なんとも味のある家。もともと何か商売をされていたのだろうか。
国道から和田漁港を覗く。
こんどは、漁港に沿って歩いてみる。
昼間の漁港はのーんびり。
このような施設が何か所かあった。
ここにクジラが引き揚げられるのだろうか。
ここにクジラが引き揚げられるのだろうか。
よい獲物は見つかりましたか?
クジラ漁は6月末から8月にかけて。本州ではほかに捕鯨が行われているのは石巻、太地のみ。和田浦への割り当ては26頭という。
和田では、鯨料理を名物としており、かつては給食でも定番だった「くじら竜田揚げ」をはじめ、ソテー(ステーキ)したりベーコンにしたり、「しぐれ煮」「くじらカツ」「刺身」「ユッケ」などと多彩なメニューがそろう。是非、固有の捕鯨文化を守るために、頑張ってほしいと思う。
もう少し西の方まで歩いていく。
威徳院の境内に登ると、海と町、そして内房線の電車がよく見える。
再び、和田浦駅のほうへ戻ってゆく。
漁港の東側に、こんなにきれいなビーチもある。
ビーチと漁港の間にある「竜宮社」。どことなくロマンチック。
海へ続く路地というのはどうしてこんなに惹かれるのか
和田浦駅に戻ってきた。
撮影:2016年5月
本文:2017年4月、2020年4月
本文:2017年4月、2020年4月
2017-04-20 23:20
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