東京＜目白＞ 2016

目白は隣町である。東京には都心を少し離れたところにセレブタウンがいくつかあるが、駅前に学習院がある目白もその一つ。通りにはチェーン店も増えてきたが、それとなく洒落た店も点在する。肩肘はったところやトンがったところがないのが目白の魅力。良くも悪くも、大人の街である。
私は椎名町での下町生活を愛しているが、たまにはハイ・ブロウな風に吹かれてみたくなる。そんな時は、眼と鼻の先にある目白界隈をうろつくことにしている。29ある山手線の駅の中で、他の線との接続や乗り換えがないのは新大久保、鴬谷と、この目白だけ。基本的には地元民の為の街であるということが、必要以上の背伸びをしない、落ち着きを街に与えているのであろう。

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目白駅前にて。

Ｔｒａｄ目白は旧コマースビルの跡地に2014年にオープンした商業ビル。
目白らしい大人なテナントが多い。

さて、目白駅前から西（学習院とは逆側）へ歩いていく。

駅前に寛永堂。都内ところどころで見かけるが、ここが本店？
調べてみると目白店が東京本店の位置づけ。本当の本店は京都にある。

目白三丁目の信号を右（北）へ入ると、目白通りと別れて北西へ進む細い道となる。

ここをゆく椎名町駅近くに下りてゆくことができる。
家並みも良く、個人的にとても好きな道だ。

目白らしい店構え

隣のビルも洒落ている。

2階にはバーが。

こうしたこじゃれた店の向かいに絵本専門のかわいい古本屋があったりするのが目白だ。

通りには隠れるように着物の店やギャラリーなども。

脇道にも魅力的な一角が。

この奥には通称「徳川ビレッジ」と呼ばれ、居住者以外の立ち入りができない住宅街がある。

徳川ビレッジの入口。
中には33の住居があるという。

再び、通りに戻ろう。

目白通りへ抜ける道

道は緩やかな下り坂になっている。

駅から離れるにつれて、家並みは一層落ち着き、緑も多くなってくる。

目白通りに出て来た

目白通りの様子

駅近くには、まだ歩道のアーケードの名残のあるところも

目白聖公会。1929年の建築という。
この教会のすぐそばに、つけそばの旨い「丸長」がある。

古い家屋も残る。

名店「エーグル・ドゥース」
ここのケーキは本当においしい

こんどは、目白通りの南側を歩いてみよう

目白三丁目から南へと続く道

高田馬場へ抜ける主要道路なのだが、道路の真ん中に樹木が・・？

大きなケヤキだ。
道路もケヤキを避けるように北行きと南行きとが分かれる。
このあたりはすべて旧近衛邸跡地であり、
このケヤキも近衛邸の庭にあったものという。

「目白陶幻倶楽部」「コチラ」の矢印
陶芸教室のサインにも味がある。

さて、このエリアのとっておきは、
旧家の傍から始まるこの路地である

マンションの中にある「坂本歯科医院」の独特のたたずまい

旧近衛邸のケヤキ再び

近衛邸の南端にあった旧学習院の寄宿舎（昭和寮）昭和２年築。
現在は日立グループが所有するクラブハウスとなっている。

高田馬場へと下る急な坂道

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たそがれ時の目白駅。
改札口直上のステンドグラスが有名

撮影：2016年5月
本文：2017年5月、2020年5月