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西安 2008-11 [アジアの町紀行]

私の仕事のホームグラウンドでもある、中国内陸部の都市、西安。
それはかつて、名にし負う花の都にして、ヨーロッパとアジアをつなぐシルクロードの終着点、長安であった。
だが、悠久の時を刻んだその名に、過度に期待してここを訪れると、見事に裏切られるであろう。
何といってもいま、西安はビル建築の立ち並ぶ大都市である。その景観も、生活文化も、他の中国の地方都市と大差なく、路地裏の生活空間に至るまで早々と再開発されてしまい、他都市と比べてさえも無味乾燥な印象を受ける。
むろん政府は、この街を観光地としても売り出そうと、一部で唐代の長安を模したようなテーマパーク的開発を進めているが、そんなところから、立ち上る歴史の香気など感じられるはずもない。

だが、そんな現代の西安で、シルクロード都市の面影を探そうと歩くのもまた興あるものだ。
さて、本業の合間をぬって撮影に赴いた、その成果やいかに。。。

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由比 2010 [日本の町散歩(中部)]

東海道は東から数えて16番目の宿場町、由比。
いまも旧東海道沿いに本陣跡等が残っているが、海と山に挟まれている地形のせいか
宿場町としては規模は小さめで、そのぶん東西に長く、古い町並みが残されている。

由比の駅は、旧本陣からかなり離れた町の西の端にあるが、そのぶん漁港は近い。
すぐ後ろに山並みが迫る中、のんびりしたホームにはかすかに潮の香りが届いて、
その感じから、関西にいたころ大好きだった、遠い尾道の町を思い出したりする。

いまの由比は、桜えび漁で名高く、春にはそのお祭りがある。
訪れる人も、少しずつ増えているそうだ。
私もまた桜えびのランチを求め、駅から本陣方面へと旧街道を歩いてみた。

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由比漁港近くにて


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