別所温泉 2012 [日本の町散歩(中部)]
「信州の鎌倉」と聞けば、行かずにはいられない。
上田市の南に開けた塩田平の奥、三才山地の山麓に抱かれて点在する古刹、
そしてその奥に、枕草子にも登場するという、由緒正しい別所温泉がある。
旅館街が大湯付近と北向観音近くの二か所に分かれてしまっているからか、
温泉街らしい場所は、北向観音前のわずか数百メールだけという寂しさ。
カラコロと下駄を鳴らして湯の街を散歩するというわけにはいかない。
しかし、泉質は素人の私でもわかるほどの良さ。
じっくりと極上の湯を堪能し、ぐっすり寝て起きた秋の朝、それでも宿を出て散策してみると、
そこには決して飾ることのない、古き良き日本の山里の姿があった。
上田市の南に開けた塩田平の奥、三才山地の山麓に抱かれて点在する古刹、
そしてその奥に、枕草子にも登場するという、由緒正しい別所温泉がある。
旅館街が大湯付近と北向観音近くの二か所に分かれてしまっているからか、
温泉街らしい場所は、北向観音前のわずか数百メールだけという寂しさ。
カラコロと下駄を鳴らして湯の街を散歩するというわけにはいかない。
しかし、泉質は素人の私でもわかるほどの良さ。
じっくりと極上の湯を堪能し、ぐっすり寝て起きた秋の朝、それでも宿を出て散策してみると、
そこには決して飾ることのない、古き良き日本の山里の姿があった。
大多喜 2012 [日本の町散歩(関東)]
房総というとまず連想されるのは海だが、大多喜は房総半島でも山をだいぶ分け入ったところにある、ささやかやな城下町である。
菜の花の色をした小さな列車がトコトコ走り、春はれんげ、夏はあじさい、秋は遅くまで紅葉が楽しめる野山に囲まれた大多喜は、今は観光地というほど旅行者が多いわけでもなく、地味で静かなたたずまいを見せているが、ここは、徳川家の四天王と言われた本多忠勝がその城主を勤め、町づくりを行った由緒ある歴史の町なのである。
秋が間もなく深まりを見せようとするころ、この町を歩いてみた。
菜の花の色をした小さな列車がトコトコ走り、春はれんげ、夏はあじさい、秋は遅くまで紅葉が楽しめる野山に囲まれた大多喜は、今は観光地というほど旅行者が多いわけでもなく、地味で静かなたたずまいを見せているが、ここは、徳川家の四天王と言われた本多忠勝がその城主を勤め、町づくりを行った由緒ある歴史の町なのである。
秋が間もなく深まりを見せようとするころ、この町を歩いてみた。
城下町通りも、脇道に入ると今はのどかな雰囲気。
城を望む。
城を望む。