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日生 2015 [日本の町散歩(中国・四国)]

日本全国を見ても、駅の目の前がすくに海であるというロケーションは、意外に少ない。だが、JR赤穂線の列車に乗っていると、突如として視界が開け、きらめく瀬戸内の海に躍り出て停車する駅がある。それが「日生」と書いて「ひなせ」と読む、この駅である。瀬戸内でも最も東に位置する地域となり、観光地として著名なわけでは決してないが、鹿久居島をはじめ瀬戸内海に浮かぶ日生諸島へ渡ることができるほか、小豆島への大型フェリーの発着もある。最近では名産の牡蠣がたっぷり入った「カキオコ」が食せるお好み焼き屋が多く集まることでも知られ、春はアナゴにサワラ、夏はエビと、食通をも魅了する漁師町なのだ。瀬戸内の海のかがやきと、ジューシーな「カキオコ」の匂いに誘われて、私もふらりと列車を降りてみた。

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銚子(外川) 2014 [日本の町散歩(関東)]

銚子は関東地方、房総半島の最東端に位置し、利根川の河口にも面した言わずと知れた全国屈指の漁業の町である。だが、漁業の町として急速に発展を遂げるのは近代以降のことであり、もともとは飯沼観音を中心に、その門前町として発展してきたのだという。
その銚子の市街地から犬吠崎をかすめながらトコトコ走る銚子電鉄の電車に揺られること、20分。広く太平洋に面した高台にある「とかわ」というその終着駅が、今回の目的地である。海に向かって斜面を下りてゆくと、都市化、近代化した銚子の町とは異なる、何ともいい雰囲気の小さな漁師町がそこに広がっていた。

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