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越前大野 2018 [日本の町散歩(中部)]

北陸本線の列車に乗って京都から向かっている。北陸トンネルを過ぎてしばらくすると、回りの家並みが随分と好ましいものになっていることに気付く。楚々とした、慎ましやかな家並み。無駄に主張するところがなく、こざっぱりとして清潔な印象。それでいて、どこか京、近江の家並みが持っていた優美さも受け継がれている。私の場合、それはそのまま、越前という地域全体の印象にもつながっているのだが、そんな越前の良さが凝縮された町のひとつが、この大野であろう。
九頭竜水系もずいぶんと上流にさかのぼった小さな盆地に、この町はある。山に囲まれ、400もの湧水に恵まれた水の良さが、大野という町のすがすがしさを生んでいる。水が良ければ人も良く、醬油に清酒、そば、羊羹と、名物にも事欠かない。戦国時代以来の歴史を持つ朝市が毎朝開催される町としても、全国唯一無二の存在だろう。
梅雨の明け切らない時期、目まぐるしく変わる空模様の下、この町を歩いてみた。

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