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阪神間 2018 (3)秋の御影・住吉 [日本の町散歩(近畿)]

阪神間という地域のルーツはもちろん、大正時代から昭和初期にかけて邸宅街として発展した歴史にあるが、その頃の古き良き「残り香」を最も感じさせるのが、阪急電車の御影(みかげ)駅の周辺から住吉川にかけてのエリアであろう。谷崎潤一郎の邸宅があったことでも知られ、豪壮な「御影石」の石垣に囲まれたお屋敷や美術館が点在するこの地域は、当時のモダニズムを色濃く残しながらも、どちらかと言えば「和」情緒をより強く感じさせる。
いまや「お屋敷」の多くは取り壊され、その跡地は巨大なマンションや分譲住宅がいくつも並ぶ光景へと変わったが、それが元あった邸宅敷地のとてつもない広さを物語っているわけで、実はいまよりもずっと豊かだったこの地の人々の、当時の充実した暮らしぶりが、そこはかとなく偲ばれるのである。

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