阪急電車「京とれいん」に乗る(6300系復活バンザイ) [日々のよしなしごと]
まずは、下の写真をご覧いただきたい。いつもの電車に乗ろうとして、乗ってみたらこうなっていたら、まずビックリである。そういうビックリが、現実になってしまったのが、大阪を中心に京都・神戸・宝塚方面に路線を延ばす阪急電車での出来事である。
テーマは「和風モダン」だというこの電車、その名も「京とれいん」といって、2011年の春から、週末に限り大阪と京都を往復している。6両編成なのだが、そのうち2両ずつ、3種類の別々の内装に分けられていて、写真のバージョンの内装の車両は、テーマが「京町家」だとかで、なんと座席が「畳」地に「座布団」。・・・・こだわり抜いた和風電車なのである。一編成しかないので、一日に4回往復しているだけだが、スケジュールは固定されているため、あらかじめ調べて乗ることもできる。
しかし、すごいなと思うのは、この電車、別料金が要ったり事前予約が要ったりする列車ではなく、ごく普通の電車として、ただ切符さえあれば誰でも気軽に乗れてしまうこと。だから、いつも通り電車を待っていて、たまたま来た電車に乗ってみたらこんなだった、ということもあり得るのだ。もしそうだと、鉄っちゃんでなくてもテンションがあがること間違いないだろう。
「京とれいん」の外観はこんなふう。いつものチョコレート色の阪急電車に、金銀で控えめなラッピング塗装が加えられている。
この「京とれいん」、実は新しい電車ではなく、1975年に登場し、2010年2月まで京都線の特急として走っていた6300系電車を改装したもの。だから、実質上、「35年選手」なのだ。一般乗客の方には、この間まで走っていた古い「ツードア車両」、といえば分って頂けるだろうか。古いが、35年間、阪急電車の代表選手として活躍し続けてきた電車で、阪急電車の中でもひときわかっこよく、光っていた電車。だから、鉄っちゃんの中には、この電車がとくべつに好き、という人がとても多い(私のように・・)。
だが、2007年頃から新型車両が導入されるに伴って、35年間京都線の王として君臨したこの電車もどんどんスクラップされてしまい、そして、2010年2月、「さよなら」キャンペーンが行われてついに最後まで残った二編成も引退してしまった。最後に引退の花道を飾った二編成も、車庫の奥で解体を待つ状態か、すでに解体されてしまったものと思われ、ファンはみな涙をのんだものである。
それが突然、このような形で復活し、装いも新たにクイーンに返り咲いたのだから、鉄っちゃん達の狂喜乱舞も少し、ご理解いただけるものと思う。
閑話休題、復活した6300系「京とれいん」の車内探訪をしてみたい。
まず、京町家をモチーフに、大胆に改装された3-4号車。
デッキの様子。スポット照明でムードのあるつくり。
1-2号車、5-6号車は、それほど大規模には改装されておらず、壁模様や椅子の柄が変わったというのが主なポイントである。だが、半個室ふうの3-4号車と比べて明るく開放感があり、2度目の乗車からは、さりげなく京都を感じさせてくれるこちらの車両のほうが良いかもしれない。
まず、1-2号車は、赤系統のシートとなっている。京唐紙の「蘭の華散らし」をイメージしたシート柄だという。
5-6号車は、緑系統のシート。同じく京唐紙の「麻の葉」をイメージした柄であるという。
■走る「京とれいん」を撮ってみました。6300系バンザイ!
■「京とれいん」に可愛いヘッドマークがつきました(2012年1月加筆)
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なお、京都線特急として華々しい活躍をしていたころの6300系電車の写真はここにあります。
→ http://club-carousel.blog.so-net.ne.jp/hankyu
テーマは「和風モダン」だというこの電車、その名も「京とれいん」といって、2011年の春から、週末に限り大阪と京都を往復している。6両編成なのだが、そのうち2両ずつ、3種類の別々の内装に分けられていて、写真のバージョンの内装の車両は、テーマが「京町家」だとかで、なんと座席が「畳」地に「座布団」。・・・・こだわり抜いた和風電車なのである。一編成しかないので、一日に4回往復しているだけだが、スケジュールは固定されているため、あらかじめ調べて乗ることもできる。
しかし、すごいなと思うのは、この電車、別料金が要ったり事前予約が要ったりする列車ではなく、ごく普通の電車として、ただ切符さえあれば誰でも気軽に乗れてしまうこと。だから、いつも通り電車を待っていて、たまたま来た電車に乗ってみたらこんなだった、ということもあり得るのだ。もしそうだと、鉄っちゃんでなくてもテンションがあがること間違いないだろう。
3-4号車「京町家」風電車はこうなっている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「京とれいん」の外観はこんなふう。いつものチョコレート色の阪急電車に、金銀で控えめなラッピング塗装が加えられている。
この「京とれいん」、実は新しい電車ではなく、1975年に登場し、2010年2月まで京都線の特急として走っていた6300系電車を改装したもの。だから、実質上、「35年選手」なのだ。一般乗客の方には、この間まで走っていた古い「ツードア車両」、といえば分って頂けるだろうか。古いが、35年間、阪急電車の代表選手として活躍し続けてきた電車で、阪急電車の中でもひときわかっこよく、光っていた電車。だから、鉄っちゃんの中には、この電車がとくべつに好き、という人がとても多い(私のように・・)。
だが、2007年頃から新型車両が導入されるに伴って、35年間京都線の王として君臨したこの電車もどんどんスクラップされてしまい、そして、2010年2月、「さよなら」キャンペーンが行われてついに最後まで残った二編成も引退してしまった。最後に引退の花道を飾った二編成も、車庫の奥で解体を待つ状態か、すでに解体されてしまったものと思われ、ファンはみな涙をのんだものである。
それが突然、このような形で復活し、装いも新たにクイーンに返り咲いたのだから、鉄っちゃん達の狂喜乱舞も少し、ご理解いただけるものと思う。
閑話休題、復活した6300系「京とれいん」の車内探訪をしてみたい。
まず、京町家をモチーフに、大胆に改装された3-4号車。
入り口には格子戸ふうの仕切りが付けられている。中は間接照明つき。
半個室風になったシートは、本当に畳地。こちらの
窓際に添えつけられた丸いテーブルが可愛らしい。
デッキの様子。スポット照明でムードのあるつくり。
普段、広告が掲示されるドア横の部分には、心なごむ和紙の模様細工が。
一枚一枚、少しずつ異なり、京都の女性作家、堀木エリ子さんの手になるものという。
一枚一枚、少しずつ異なり、京都の女性作家、堀木エリ子さんの手になるものという。
1-2号車、5-6号車は、それほど大規模には改装されておらず、壁模様や椅子の柄が変わったというのが主なポイントである。だが、半個室ふうの3-4号車と比べて明るく開放感があり、2度目の乗車からは、さりげなく京都を感じさせてくれるこちらの車両のほうが良いかもしれない。
まず、1-2号車は、赤系統のシートとなっている。京唐紙の「蘭の華散らし」をイメージしたシート柄だという。
5-6号車は、緑系統のシート。同じく京唐紙の「麻の葉」をイメージした柄であるという。
車端部の様子。ここにも和紙ポスターが掛けられている。ドアや壁の模様も落ち着いた色調に。
■走る「京とれいん」を撮ってみました。6300系バンザイ!
長岡天神-大山崎間にて。
■「京とれいん」に可愛いヘッドマークがつきました(2012年1月加筆)
主役の座を譲った9300系電車(右)と並んだ「京とれいん」(桂駅にて)
京都側の先頭車は白(銀?)のヘッドマーク。
大阪側の先頭車は金のヘッドマーク。こっちのほうがいい。
おかげで、堂々と書かれていた車番が隠れてしまいましたが、
お似合いのヘッドマークなので、許すことにします。
お似合いのヘッドマークなので、許すことにします。
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なお、京都線特急として華々しい活躍をしていたころの6300系電車の写真はここにあります。
→ http://club-carousel.blog.so-net.ne.jp/hankyu
2011-08-25 07:59
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