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日生 2015 [日本の町散歩(中国・四国)]

日本全国を見ても、駅の目の前がすくに海であるというロケーションは、意外に少ない。だが、JR赤穂線の列車に乗っていると、突如として視界が開け、きらめく瀬戸内の海に躍り出て停車する駅がある。それが「日生」と書いて「ひなせ」と読む、この駅である。瀬戸内でも最も東に位置する地域となり、観光地として著名なわけでは決してないが、鹿久居島をはじめ瀬戸内海に浮かぶ日生諸島へ渡ることができるほか、小豆島への大型フェリーの発着もある。最近では名産の牡蠣がたっぷり入った「カキオコ」が食せるお好み焼き屋が多く集まることでも知られ、春はアナゴにサワラ、夏はエビと、食通をも魅了する漁師町なのだ。瀬戸内の海のかがやきと、ジューシーな「カキオコ」の匂いに誘われて、私もふらりと列車を降りてみた。

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日生駅に赤穂線の下り列車が到着。ここはもう岡山県である。湾をはさんで向こうにある丘の斜面に植生で「ひなせ」の文字が描かれていることが分かるだろうか。ついこれに誘われるように電車を降りてしまう。

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潮風が吹き抜けるホーム。


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北側には山が迫る。


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日生駅正面。


日生駅のすぐ隣に、「サンバース」という観光案内所がある。「日生」を直訳しただけの「サンバース」という名称が、いかにも底抜けでユーモラスだ。日生の街や日生諸島の観光案内を行う施設で、相談カウンターのほか各種パンフレットや観光情報を放映する大型モニターがあり、自由に出入りできるが、今回は、以前(2006年頃)立ち寄ったときに比べて職員の数も減り、やや乱雑で荒れた雰囲気。「かきおこ」人気の高まりとともに、ここを訪れる旅人は増えているのではないかと思うのだが、どうしたことだろうか。2005年まで独立を守ってきた日生町が、備前市に編入されてしまったことと何か関係があるのではないかと考えてしまう。

ともあれ、日生の海は、以前と変わらない穏やかな顔で私を迎えてくれた。

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駅前港に発着する小豆島へのフェリー。
大きな船に車やバイクがどんどん吸い込まれていく。


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駅前の湾をはさんで、海に突き出すように小高い丘。
「ひなせ」の文字のあるこの丘を楯越山といい、
頂上は瀬戸内海や日生の街を一望できる公園になっている。
また、ふもとには料理旅館等も建っている。


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この駅前港のあるあたりは、ビルやマンションもあり、比較的新しい感じのする街並みである。赤穂線の開業、駅前港の開港に伴って新たに栄えてきた地区なのであろう。

だが、国道250号線を西に500mほど歩いてみる。いったん港の風景に別れを告げ、楯越山のふもとをかすめ、その付け根の切りとおしのような部分を抜けると、もうひとつ別の湾と港が眼前に現れる。
こちらが、日生の旧来の港であり市街地であるという。

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駅前港と比べていかにも土着の、のんびりとした雰囲気


駅前港には小豆島へ向かう大型フェリーが発着していたが、こちらの日生港のほうには、近隣の日生諸島に向かう小型船が発着する。

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日生の市街地を横断する国道250号線。


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国道250号線のすぐ北側を東西に走るささやかなこの通りが、
日生の旧市街のメインストリートのようだ。
小さな個人商店が今もそこここに残り、もちろん「かきおこ」を出すお好み焼き屋もいくつもある。


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ちょうどお昼時。
「かきおこ」のお店に、どこからともなく人が集まってくる。


路地に入ってみる。

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西に進んだこのあたりは、つい最近までアーケードがあったそうだが
いまは取り払われている。


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再び町の中心へ。

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日生漁港。最近は外国人の姿も多い。


午後、港の西側に細長く南北に伸びる家並みの中、続く路地を歩いてみた。
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このあたりは日生の高級住宅地だろうか。
船主の邸宅らしき大きめの住宅が多い。


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撮影:2015年3月 (※は2013年8月)
本文:2015年5月










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