郊外から。 ~(1)大阪近郊 [日本の町散歩(近畿)]
都市郊外という場所に、強く惹かれた時期があった。
人間が、土地を蹂躙し、破壊し、収奪し、
しかしそれでも何ものにもなれない、弛緩した場所。
名前のない土地。
顔のない土地。
宙ぶらりんな場所。
通過するだけの場所。
そこで、人は嘆き、さまよい、幸せの幻想を夢見る。
そこからはもはや何も生まれえないことを
うすうすはかんづきながら。
そんな生もある。
20代の終わりごろ、
やはり宙ぶらりんだった私には
そこはとても居心地がよく、
そしてなぜか、とても美しい場所に見えた。
人間が、土地を蹂躙し、破壊し、収奪し、
しかしそれでも何ものにもなれない、弛緩した場所。
名前のない土地。
顔のない土地。
宙ぶらりんな場所。
通過するだけの場所。
そこで、人は嘆き、さまよい、幸せの幻想を夢見る。
そこからはもはや何も生まれえないことを
うすうすはかんづきながら。
そんな生もある。
20代の終わりごろ、
やはり宙ぶらりんだった私には
そこはとても居心地がよく、
そしてなぜか、とても美しい場所に見えた。
大阪府吹田市古江台