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大阪(大阪駅周辺) 2005-08 [日本の町散歩(近畿)]

大阪は、私の故郷といってよい場所である。わたしは、物心ついてからずっと、この街に対して並々ならぬ思いを寄せてきたがゆえに、大阪を被写体として写真を撮ることは、私にとって非常に難しいことであった。
18歳で実家を離れ、東京に6年、京都に4年住んだ私は、30歳を前にして奇しくも大阪で一人暮らしをすることとなった。
少しだけエトランゼの気持ちになって大阪に住み、大阪を撮り歩いた2005年以降の数年間の撮影分を、ここで公開する。

まず第一弾は大阪駅を中心とする梅田界隈の撮影分。私は大阪南郊で生まれ育ったため、大阪の街というとミナミのほうにずっと愛着があった。梅田周辺はどことなく無機質な感じがし、敬遠していたものだ。だからこそ今回は比較的素直に被写体にすることができたともいえよう。

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梅田界隈でわたしが最も好きな場所、それは大阪駅前の阪神、阪急の各百貨店をつなぐ歩道橋(デッキ)の上である。この歩道橋では、いつも誰かが歌を歌い、自作の詩や絵を売り、何かのパフォーマンスをしていて、道ゆく老若男女がそれを眺め、楽しみ、時には参加さえしている。阿倍野の歩道橋と並んで、最も大阪らしいエネルギーとダイナミズムのある場所のひとつといえよう。

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◎大阪駅大阪環状線ホーム

大阪駅は、大阪で最も大きな駅であるが、都会の駅らしい喧騒と熱気のあるのはやはり大阪環状線のプラットフォームである。おなじみのオレンジ色の電車は大阪の電車の代名詞のひとつであり、その電車に乗り降りする人々の群像絵図というのもまた大阪の縮図のひとつである。

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◎阪急百貨店コンコース

阪急百貨店梅田本店は、梅田、ひいては大阪の歴史文化そのものである。1929年、日本初のターミナルデパートとして開業したビルは、戦前の関西モダニズムを体現する意匠で飾られ、貴重な文化遺産であった。しかし、老朽化により2005年より順次ビルは解体、建て替えが進められることとなり、何十年にもわたり親しまれてきたモダニズムの殿堂が姿を消すこととなった。解体直前に、なんとかその姿をとどめようと私も撮影を試みた。

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◎堂島あたり

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この写真に写っている物体が何ものか、すぐにわかる人はなかなかの大阪通です。



◎再び、大阪駅前歩道橋

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駅前歩道橋でライブをしているバンドはひとつではなく、時にはあっちでもこっちでも行われていて、駅前のビル街にそれぞれのサウンドを響かせている。
若者のエネルギーが素直に発露されるこうした街場らしい場所が、大阪という大都市の表玄関である大阪駅前にあることが、私は率直に嬉しく、誇らしくも思う。
東京では、なぜかこのような場所が都心にはない。若者が集まる渋谷においてさえも、ライブを行っているバンド等はごく少なく、ガンガンと上から降ってくるのは巨大スクリーンの映像と、そのスピーカーから流されている広告めいた騒々しいサウンドだけであり、街ゆく人は黙りこくっている。

◎桜ノ宮

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撮影:2005年8月~2008年 
本文:2014年8月









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